「しりとりで人生が変わればいいのに、、、」なぁんつって。
そんな奇跡を待ちながら、ヒマのお供のもじ遊び。
しりとりしてたら、なんだか世界が広がったなぁ、
心からそう思えるような体験を提供いたします。
うっそーん。

第二回(2013-02-05)
ンジャメナ

ンジャメナという言葉(地名)をはじめて知ったのは、

小学校高学年の頃だった。

僕のクラスメイトにヒデキという色白でヒョロヒョロな友人がいて、

そいつは本当にわけのわからない奴で、

なんかいつもガムやらキャラメルやらスルメイカやらを

噛んでいた記憶がある。

ある日ヒデキはいつものように社会科で使う地図帳を

隅々まで舐めるように眺めていた。

すると、そのなかに「ンジャメナ」というワードを見つけたのだ。

彼は「ん」からはじまる語が

この世に存在していたことを発見した喜びを、

一切隠そうとはしなかった。

この時からしばらく、彼の流行語は「ンジャメナ」だった。

僕が何かヘマをすると、

「お前はンジャメナか!」

という甚だ訳の分からない叱責をされた。

そして彼はこの「ンジャメナ」によって、

しりとりを牛耳るマフィアとなった。

最後に「ん」がついても、

「ンジャメナがあるじゃないか!」と声を荒げた。

しかもこの「ンジャメナ」を利用し、

自らは何度も「ん」で終わる単語を唱え、

1回の対戦で複数に渡り次の者に使用を強要した。

これは完全にルール無視なのだが、

「ンジャメナ」という最強兵器を所有するヒデキは、

もう誰も抑えることが出来なかった。恐ろしい男である。

そう考えると、北朝鮮が”本物の”核ミサイルを保持することになれば、

世界は確実に破滅に向かうだろう。恐ろしい世の中である。

 

ンジャメナは、チャドの首都である。

と言われても、そもそもチャドがわからない。

広辞苑によると、チャドは、アフリカ中部に位置し、

サハラ砂漠の南に接する共和国である。

元フランス領で1960年に独立を果たし、チャド共和国となった。

人口はだいたい1,000万人くらいなので、

堀ちえみの子ども達の数とだいたい一緒くらいである。

面積は約128万平方キロメートルで、

東京ドーム約27,376,751個分、

甲子園球場だと32,323,232個分にもなる。

外務省によると、在日チャド人の数(2010年)は、4人らしい。

これでは、日本にいるチャド人を全員集めても

夏の甲子園大会はおろか春の選抜にすら出場できない。

2001年の塚原青雲高校野球部が、甲子園敗退後に3年生が抜けて、

残った部員4名で練習を再開する姿が熱闘甲子園で報道された。

あの時と同じような光景が、チャド人が立つグラウンドにも

広がっているのかと考えると、なんとも胸が苦しくなる。

来年の春の選抜から、21世紀枠に加えて、『チャド枠』というものを

つくってみるのはいかがでしょうか、高野連と毎日新聞さん。

小学校からンジャメナに馴染みがある僕としては、

彼らの頑張りを無駄にしたくはないのである。

 

 

※ チャドについて → 地球の歩き方(チャド)
※ このチャドではない ↓
このチャドじゃない

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